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愛してるなんていらない
第12章 初恋
私は一部始終を見ていた。
頭がクラクラする。
そのまま意識が途切れ、その場に倒れた。
「..咲、咲!」
「あれ..お母さん..」
目を開けると心配そうに覗きこむ母がいた。
「ごめんね..ごめんね..」
私の手を握りしめ、何度もいう。
見渡すと私の部屋だった。
「あれ..私..」
「咲、具合はどうだ?」
叔父が部屋を覗きこむ。
「あれ、しんちゃん何で....」
「....」
黙りこむ叔父を見て、母を見た。
「..咲....浩..ううん、もう名前なんて呼びたくない。あの男はもう家にいないからね。」
「じゃあ..」
「お母さん..あんたを傷つけた..本当にごめん..」
そういって肩を震わせずっと俯いていた。