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愛してるなんていらない
第12章 初恋
母に頼まれた叔父が、私の様子を見に行った時、浩太は女と情事の最中だった。
そして倒れている私を見つけた時にはすでに逃げられていた。
その後、いつの間にか男が勝手に作った借金の保証人になっていた母は、少し叔父の援助を受けながら毎日仕事をして、返済していった。
しかし高3の中頃..母の記憶が曖昧になり始め、私は彼女の中で5歳の時まで後退していた。
医者には相当な精神的苦痛により、こういうことが起きたのだろうといわれた。
それまで気丈に頑張っていた母の糸がプツンと切れたように、全てがおかしくなった。
そして私たちは叔父の家に転がりこんだ。