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愛してるなんていらない
第14章 迷走
「....でさ、....咲ちゃん?」
話を止めて洋一さんが立ち止まった。
「....」
覗き込まれ、ハッとする。
「え、あ、ごめん!何だっけ!?」
「どうしたの?」
「ちょっとぼうっとしてた、ごめん!」
私は繋いだ手を握り返して笑った。
「もしかして、魚とか興味なかった?」
「う、ううん!全然そんなことないよ!」
そういって、心配気な洋一さんを早く行こ、と促した。
私たちは水族館にきていた。
夏祭りも終わり、私たちは付き合って早くも3ヶ月が過ぎていた。
夏休みも終わり、大学も始まった。