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愛してるなんていらない
第14章 迷走

「洋一さん..どうぞ....」

私が出てきて言うと、ありがとうと微笑んで行った。

(もしかして性欲とか..ないのかな..それとも私がありすぎ..?)

初めてしたのは付き合って2ヶ月目、私の家だった。

(みんなそんなものなのかな..)

初めは、大事にしてくれているのかと思っていたけど、何となく避けてるというか、乗り気でないのは確かだった。

「なんだかな~..」

たまに違和感を感じることがある。

それが何かは自分でもわからなかった。

バスルームから出てきた洋一さんに近寄ると顎を持ち上げられ、唇を合わす。

触れるだけの軽いキスに、私はぞくっとした。

探るように舌が入ってくる。

クチュ....

「ん..ふっ..」

舌を絡め、離し、また絡める。

歯茎を舐めると舌先でつついてからジュッ..と舌を吸われた。

その感覚に身体の芯がジンっとする。
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