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愛してるなんていらない
第14章 迷走
「あ、お茶..すぐ入れるから!」
私は靴を脱ぐとすぐにキッチンへ向かった。
無言で洋一さんが後に続いて入ってくる。
座ると、することもなく近くの雑誌を手に取った。
私がお茶を持っていくと雑誌を閉じ、姿勢を正す。
机を挟んで私が座ると洋一さんがお茶をすすった。
私も同じように一口飲む。
沈黙が降り、自分から誘ったものの、どうしようかと悩む。
「..あっ、クッキーあるけど..いる?」
立ち上がってキッチンに向かおうとすると、ぐいっと手を引っ張られた。
「いらない..さっきご飯食べたし..シャワー浴びておいで。」
「..っ..」
私は小さく頷いてバスルームに向かった。