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愛してるなんていらない
第16章 衝突
「洋一さんは私の..何を好きになったんですか?」
「え、ちょっと..咲ちゃん..」
「元カノさんに似てたから?」
「..!?何でそれ..」
ハッと口を覆う彼を見て、やっぱり、と思った。
「祐子が見た写真に写ってたって..私とそっくりだったって..」
「....」
「きっかけがそれでも、私を見てくれてるならそれでいいって思った。でも..私は..ほっとかれても大丈夫って思える程、強くないし聞き分けも良くない!」
「咲ちゃん、俺..」
「エ、エッチだって毎回....私からで..虚しくなった。それに何となく私は何かフィルターを通して見られてる気がしてた..」
狭い車内で俯いた私の肩を抱き寄せようとする。
しかし私はすぐに胸を押し返し離れた。
「そんなことないよ!俺はちゃんと咲ちゃんのこと..もうアイツは関係ない..」
オロオロしている彼を見て、私は我に返った。