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愛してるなんていらない
第16章 衝突
「おはよ~咲~」
「おはよ。」
「なぁに咲さん、浮かない顔して。」
「んー」
「何かあったけ?」
「ううーん..」
覗きこむ百合に抱きつくと「ぎゃぁ!」と叫んだ。
「ぎゃぁ!はないでしょ、ぎゃぁは..」
私がしぶしぶ離して言うと、
「女に抱きつかれる趣味はないの。」
と言った。
(薄情な奴め....)
そう思いながら昨日のことをぶちまけた。
「....あらま、咲にしては珍しい。言ったんだ、思ってること。」
「まぁ....我慢できなくて。」
私がいうと、ううん..と唸る百合。
「それで?どうなのよ。」
「え?」
「別れたくないんでしょ?」