この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるなんていらない
第17章 目撃
「ね、これいいなー。」
「あぁ。」
「もう!せっかく来てるんだからもうちょっと楽しそうにしてよー」
怒ったように言う女の子。
(いいなぁ..)
少し前までなら アホらしいと思っていた会話が今では羨ましくすら感じる。
マグカップを置いて、チラッと盗み見た。
「....あ。」
私は小さく叫んだ。
(どうして..どうしてこのタイミング..)
「ね、これ橘くんどう思う?」
女の子はぐいぐい彼氏の腕を引っ張る。
「は?..いや..俺わかんない..」
困ったようにいう彼氏は私に気づき目を見開いた。