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愛してるなんていらない
第19章 繋想
電車に乗ると周りの視線が痛かった。

この時期に髪はぼさぼさで生足でスカートを履いている女の子は端から見て不思議だっただろう。

しかしそれから守るように、創はずっと私を隠して立ってくれていた。



「じゃあな。」

「ま、待って..」

玄関で帰ろうとした創を思わず引き止めた。

「何?」

「あ..ううん、何でもない。今日はごめんね。ありがとう。」

(創には彼女がいる。私にも洋一さんが..もう頼ってはいけない。)

私はそう思い、無理やり笑った。

「..じゃ..」

そういってドアを開け出ていく。

「うん。」

タン、タン、タン、タン... .

私は遠ざかっていく足音を聞きながらその場で声を押し殺して泣いた。

「..やだ..創..行かないで...ふぅっ..」
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