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愛してるなんていらない
第20章 愛欲
でもこれは恐怖でも、寒さでもなかった。
「創..もういいから..ねぇ..あっ..」

チュウ..チュル..

私が止めるのもお構いなしに、吸ったり舐めたりを繰り返す。

と、急にぱっと顔を離した。

「はぁ....」

「..咲..」

私は身体を起こして見上げる創に顔を近づけた。

「なぁに...創..」

「痛かったよね..」

そういって苦しそうに呟く創の頬に手をのばし包みこんだ。

(創....)

くいっと創の顔を上げて、見つめる。

私はチュッとキスをし、創の首に手を回した。

そのまま首筋に顔をうずめて私は呟いた。
「うん..だから...創で..創で消して..いっぱいにして..」

しっとりした肌が重なり、そこから熱が伝わってくる。

「....っ!」

創は私を抱き上げると、転がったシャワーヘッドを直さず水を止めて、バッと浴室を出た。

そのままベッドに下ろされる。

すぐに覆い被さると深いキスをした。

「んふぅ..は..んっ....」

クチュクチュ..

苦しくなり顔を離すとまた塞がれた。
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