この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるなんていらない
第5章 再会

厨房に向かいながら三番テーブルを見た。
裕子はすでにおらず、私には気づいていない様子の片桐と連れの男は笑顔で話している。
(覚えて....ないよね。)
あの日から一週間が経っていた。
それまで思い出すことはなったが、改めてみてみると、やはりかっこよかった。
(そりゃ裕子もああなるわけだ。でも...ホモなんだよねえ....)
仲良さ気に談笑している二人を見て、思わず身震いする。
厨房に注文を伝えると、裕子がすぐにそばに来た。
「ね、見ました?」
「あ、うん。」
「かっこいいでしょ?」
「そうだね」

