この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるなんていらない
第5章 再会
「あり?タイプじゃなかったですか?」
「いや..ていうか、知り合いっていうか..」
「ええ!!友達!?」
目を輝かせて言う裕子に慌てて訂正する。
「違う違う!たまたま居酒屋でちょっと絡んだだけ!多分あっちも覚えてないよ。」
家に来て裸を見られた、とは言えず、適当に濁す。
「なあんだ....あ。けど、もし覚えてたら、私もチャンスかも..」
そういってニヤニヤする姿に、何がチャンスなんだ..と私は少し不安になった。
少し時間が経って、
「アッ、お会計かなっ!」
ひょいっとテーブルを覗き込むと裕子が足早にレジに向かう。
二人は席を立ち、出口に向かっていた。