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愛してるなんていらない
第5章 再会

「あり?タイプじゃなかったですか?」

「いや..ていうか、知り合いっていうか..」

「ええ!!友達!?」

目を輝かせて言う裕子に慌てて訂正する。
「違う違う!たまたま居酒屋でちょっと絡んだだけ!多分あっちも覚えてないよ。」
家に来て裸を見られた、とは言えず、適当に濁す。

「なあんだ....あ。けど、もし覚えてたら、私もチャンスかも..」

そういってニヤニヤする姿に、何がチャンスなんだ..と私は少し不安になった。

少し時間が経って、

「アッ、お会計かなっ!」

ひょいっとテーブルを覗き込むと裕子が足早にレジに向かう。

二人は席を立ち、出口に向かっていた。

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