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愛してるなんていらない
第8章 交錯
祐子が待ち構えていたように出てくる。
お盆にはホットが2つ載っていた。
「あの2人、いつもホットですからぁ」
「いつもって....」
「ふふ..
先輩に、彼女がいないか聞いてもらってから、実はシフト増やしたんですよねぇ~」
私まだ一年だから暇で、と付け足す。
「じゃ、行ってきまぁす」
そう言うと楽しそうにテーブルへと向かった。
ちょっと盗み見ると、
楽しそうに雄介さんと話す祐子がいた。
(いつの間にあんなに..)
その行動力に毎度関心する。
洋一さんへ視線を向けてみると、
彼は会話に入らずコーヒーを飲んでいた。
するとパッと顔を上げ 首を傾げると何やら祐子に答えてまた、顔を戻す。
その言葉に嬉しそうな顔をすると、
祐子が元気に戻ってきた。
「何話してたの?てかいつの間にあんな仲良くなってたのよ。」
「まだまだですけど~ふふっ」
そういって祐子は鼻歌を歌いながら厨房へ入っていった。