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愛してるなんていらない
第9章 過去
「ごめんなさい、こんなこと立ち入るつもりはなかったんだけ....」
「ははははは!」
「!?」
急に笑い出した彼に驚いた。
「え、ちょ..洋一さん..!」
彼のあまりに大きな笑い声に 周りの視線が一気に集まった。
「くっくっくっ....」
そんなことに気づかず、お腹を抱えて笑う。
(笑いすぎ....)
周りの視線が恥ずかしくてまた俯いた。
少しして落ち着いた様子の洋一さんが、目尻の涙を拭いながら私を見る。
「咲ちゃんて面白いね。」
「え?」
「俺が雄介を..そうか、そうなったか。」
「..えっと..違うの?」