この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第1章 口説かれる
朝4時…
未明の警察官舎に大型バイクの低重音が響く。
ドドドド…
夫の礼二が帰ってきたわ。
夜間任務明けなので食べてすぐ寝てしまうだろう
空腹だろうけど、
食べてすぐ寝ると胃に負担がかかるだろうから
妻の良美は軽食の類いを用意して
部屋に入ってくる夫を待った。
「疲れた…」
ヘルメットを脱いで、
そのまま寝室に向かい
ベッドに倒れこむように横になる礼二。
最近は「ただいま」の挨拶を込めてキスさえしない
それどころか「ただいま」の一言さえもないのだ
「あなた…お食事は?」
寝室を覗いて良美はソッと声をかけた。
ライダースーツを着たままで
ベッドに横になった礼二は、
すでに軽いイビキをかいていた。
楽しかった新婚生活なんて
あっという間に過ぎ去った。
当時は帰ってくるなり良美を裸にして
股間に顔を埋めてきたのに
最近は股間を舐めるどころか
おっぱいもお尻も触ろうとしない。
良美はまだ30前の体なのだから
シタくてたまらない。
こんな調子だから
赤ちゃんを望んだって出来るはずもない。
生理前だから
今朝はやけに体が疼く…
拒まれるのを承知で
良美もベッドに潜り込んだ。
「ねえ…あなたぁ…」
なるべく新婚当時の甘い声を出して
良美は礼二の体を抱いた。
ライダースーツの股間のジッパーを降ろして
静かに手を差し込む。
大好きなペニスの形状を下着の上からソッと撫でる
「うう~ん…疲れているんだ、寝かせてくれよ」
股間に差し込んだ手が邪険に引き抜かれた。