この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
海鳴り
第7章 満ち潮
相沢と結ばれてから、律子は今までと変わらない振りをして過ごした。

けれどもその『振り』は下手くそで、律子はつい、武から相沢の様子を聞き出そうとしてハッとしたり、ぼんやりと空に浮かぶ雲を眺めたりしていた。

提出される音読カードの片隅に、何か暗号めいたものが書かれていないかと勝手に期待して、勝手に失望した。

そんな情けない自分に何度も活を入れ、子供達の前ではなんとしても教師であろうと努力していた。


あの日から、律子の躰は相沢を欲しがって疼いた。

相沢を想うとすぐに下着に染みができ、律子自身がその変化に戸惑った。

電話して声が聞きたい、遠くからでもあの人を見つめたい、あの人の視界に入っていたい…。

軽率な行動は必ず噂になり、すぐに広まる。

律子は相沢の邪魔になりたくはなかった。

約束のない電話を待ち侘び、ドアチャイムが鳴るのを待ち続けた。




/221ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ