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混沌の館
第8章 グラマーな人妻
練習の為に一つ、その日の雑感を書き、次の日に久美へ向けた日記を書いた。
久美との出会い、そして短いながらも彼女と過ごした日々。楽しい思い出になるはずの旅行での別れ。久美に言えなかった感謝の気持ち。私は自分の思いのたけを日記に綴った。
久美は読んでくれるだろうか?私は彼女が気付いて、読んでくれればそれで良い。そうしたらサイトを辞めてしまおう。そう思っていた。
ところが、事態は私の思いもよらぬ方向へと動いたのだった。
日記には、ピックアップという制度がある。サイトの運営管理者が気に入った日記を紹介するシステムなのだが、私が書いた久美への日記がその対象になってしまったのだ。
ピックアップされると閲覧数が大幅に増える。そして、それに呼応するかの様にコメントも多く入る。私の日記にも多くの見知らぬ人からのコメントが寄せられた。
その殆どが日記の内容に共感してくれるものであり、私は何とも言えぬ高揚感を得た。
久美がその日記を読んでくれたかは分からない。しかし、そんなことはもう、どうでも良くなっていた。
私は日記を書き続け、やがて読者も増え、その中の数人と交流を持つようになっていた。
その中の一人に美咲はいた。
久美との出会い、そして短いながらも彼女と過ごした日々。楽しい思い出になるはずの旅行での別れ。久美に言えなかった感謝の気持ち。私は自分の思いのたけを日記に綴った。
久美は読んでくれるだろうか?私は彼女が気付いて、読んでくれればそれで良い。そうしたらサイトを辞めてしまおう。そう思っていた。
ところが、事態は私の思いもよらぬ方向へと動いたのだった。
日記には、ピックアップという制度がある。サイトの運営管理者が気に入った日記を紹介するシステムなのだが、私が書いた久美への日記がその対象になってしまったのだ。
ピックアップされると閲覧数が大幅に増える。そして、それに呼応するかの様にコメントも多く入る。私の日記にも多くの見知らぬ人からのコメントが寄せられた。
その殆どが日記の内容に共感してくれるものであり、私は何とも言えぬ高揚感を得た。
久美がその日記を読んでくれたかは分からない。しかし、そんなことはもう、どうでも良くなっていた。
私は日記を書き続け、やがて読者も増え、その中の数人と交流を持つようになっていた。
その中の一人に美咲はいた。