この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想い人
第5章 新たな想い人

「それは美空が決めるんだろ」
「は?」
航先輩が美空の腕を引けば、俺も美空を抱く力を強める。
俺の腕の中で困惑していた美空の顔が、痛みのせいか歪んだ。
思わず腕の力を緩めてしまう。
グイッ
航先輩に引き寄せられる美空。
「少し時間をやれ」
「…っ……」
航先輩は美空を背中へと押しやる。
「美空に考える時間をくれてやれ」
─────時間?
「……嫌だ……」
航先輩の背中で、泣きそうな顔をして俺を見る美空。俺はその腕を引き、歩き出していた。
「透也っ‼︎ 」
航先輩の声が後ろから聞こえる。
チラリと美空を見る。
航先輩に小さく首を横に振っていた。
─────これが最後のチャンスだ。
誤解されたままなのは絶対嫌だ!
まだ終わらせるには早過ぎる。
もう一度、美空の笑顔が見たい……。
「は?」
航先輩が美空の腕を引けば、俺も美空を抱く力を強める。
俺の腕の中で困惑していた美空の顔が、痛みのせいか歪んだ。
思わず腕の力を緩めてしまう。
グイッ
航先輩に引き寄せられる美空。
「少し時間をやれ」
「…っ……」
航先輩は美空を背中へと押しやる。
「美空に考える時間をくれてやれ」
─────時間?
「……嫌だ……」
航先輩の背中で、泣きそうな顔をして俺を見る美空。俺はその腕を引き、歩き出していた。
「透也っ‼︎ 」
航先輩の声が後ろから聞こえる。
チラリと美空を見る。
航先輩に小さく首を横に振っていた。
─────これが最後のチャンスだ。
誤解されたままなのは絶対嫌だ!
まだ終わらせるには早過ぎる。
もう一度、美空の笑顔が見たい……。

