この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想い人
第8章 【続】第三章・勘違いの想い人

柘植さんに渡された美空の荷物を持って、医務室へと辿り着いた。
ノックの音に返ってきたのは、美空の声。
いつもの元気の欠片もない。
「美空? 大丈夫か?」
ベッドに横たわる美空に駆け寄る。
顔色も悪くて、かなり辛そうだ。
「透也…ダメかも……も、帰る……」
薄っすらと開いた目には涙が溜まり、途切れ途切れに言葉を紡ぐ唇は真っ青だ。
「送ってく。起きれる?」
美空が小さく頷いたのを確認して、ゆっくりと美空の身体を抱き起こす。
「─────うっ…‼︎ 」
俺の腕の中でグッタリとしていた美空が、急にカッと瞳を開き飛び起きた。
そのまま、すごい勢いで医務室の水道へと駆け寄る。
ジャージャーと勢い良く流れ出る水道の水。
苦しげな声を上げる美空。
吐きたいのに吐けない、そんな感じ。
その光景をボーッと見つめる。
ちょっと待て……
呆然とする一方で、片隅で警鐘を鳴らす頭。
これって……
………これって……さ……
─────ドラマとかでよく観る……アレ?
ノックの音に返ってきたのは、美空の声。
いつもの元気の欠片もない。
「美空? 大丈夫か?」
ベッドに横たわる美空に駆け寄る。
顔色も悪くて、かなり辛そうだ。
「透也…ダメかも……も、帰る……」
薄っすらと開いた目には涙が溜まり、途切れ途切れに言葉を紡ぐ唇は真っ青だ。
「送ってく。起きれる?」
美空が小さく頷いたのを確認して、ゆっくりと美空の身体を抱き起こす。
「─────うっ…‼︎ 」
俺の腕の中でグッタリとしていた美空が、急にカッと瞳を開き飛び起きた。
そのまま、すごい勢いで医務室の水道へと駆け寄る。
ジャージャーと勢い良く流れ出る水道の水。
苦しげな声を上げる美空。
吐きたいのに吐けない、そんな感じ。
その光景をボーッと見つめる。
ちょっと待て……
呆然とする一方で、片隅で警鐘を鳴らす頭。
これって……
………これって……さ……
─────ドラマとかでよく観る……アレ?

