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想い人
第8章 【続】第三章・勘違いの想い人

社用車で、美空を家まで送る。
それ用のバケツを抱え込み、美空は後部座席にグッタリと横になっていた。
時折、うっ…と声を出すものの、吐くに吐けない状態のようだ。
「美空…大丈夫か?」
ミラー越しにチラリと美空を見遣る。
美空は苦しげに、うーん…と唸った。
───代われるものなら代わってやりたい。
部署を出る時、俺に声を掛けてきた久我さん。
確か、奥さんが妊娠中、つわりで苦しむ奥さんの横で、同じような症状で苦しんでたって言ってた。
こんなに苦しそうな姿を毎日見てたら…
代わってやりたいって本気で思ったら…
俺も同じように”共つわり”ってやつになるかもしれない。
でも今は、美空を無事送り届けて、しっかり休ませないと。
俺はハンドルをギュッと握り締めた。
それ用のバケツを抱え込み、美空は後部座席にグッタリと横になっていた。
時折、うっ…と声を出すものの、吐くに吐けない状態のようだ。
「美空…大丈夫か?」
ミラー越しにチラリと美空を見遣る。
美空は苦しげに、うーん…と唸った。
───代われるものなら代わってやりたい。
部署を出る時、俺に声を掛けてきた久我さん。
確か、奥さんが妊娠中、つわりで苦しむ奥さんの横で、同じような症状で苦しんでたって言ってた。
こんなに苦しそうな姿を毎日見てたら…
代わってやりたいって本気で思ったら…
俺も同じように”共つわり”ってやつになるかもしれない。
でも今は、美空を無事送り届けて、しっかり休ませないと。
俺はハンドルをギュッと握り締めた。

