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想い人
第8章 【続】第三章・勘違いの想い人

次の日、美空は仕事を休んだ。
まだ体調が戻らないらしい。
美空がいないと部署内はとてつもなく静かだ。
「静かだなぁ…」
時々そんな会話がどこからともなく生まれ、俺の方へと視線が向けられる。
こういう時、社内恋愛は面倒だと思う。
会社への報告は早い方がいいのかもしれない。
でもその前に、美空にキチンと確認して、美空の父親にも挨拶に行かないと……。
だけど─────…
”ダメダメ!”
”そっ…そんなのいいよ!”
美空とその母親の必死の形相が思い返される。
(……何がダメなんだよ?)
聞きたいのに、体調の悪い美空を問い質すなんて出来ない。
『美空、体調はどう? 明日は仕事来れそう?』
定時で会社を出て、家への道を歩きながら、俺は美空にそうメールを送っていた。
まだ体調が戻らないらしい。
美空がいないと部署内はとてつもなく静かだ。
「静かだなぁ…」
時々そんな会話がどこからともなく生まれ、俺の方へと視線が向けられる。
こういう時、社内恋愛は面倒だと思う。
会社への報告は早い方がいいのかもしれない。
でもその前に、美空にキチンと確認して、美空の父親にも挨拶に行かないと……。
だけど─────…
”ダメダメ!”
”そっ…そんなのいいよ!”
美空とその母親の必死の形相が思い返される。
(……何がダメなんだよ?)
聞きたいのに、体調の悪い美空を問い質すなんて出来ない。
『美空、体調はどう? 明日は仕事来れそう?』
定時で会社を出て、家への道を歩きながら、俺は美空にそうメールを送っていた。

