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想い人
第9章 【続】第四章・一周年の想い人
何故って、勿論待ち切れなかったんだよっ。

「だって、迎えに来てもらって、また荷物置きに来るの面倒でしょ?」

なんて、透也には最もらしい理由を言ってみるんだけど。


「別に面倒なんかじゃないけど…でもお陰で少し時間に余裕が出来たな」

ニッコリと微笑む透也。

裸の上半身が眩しすぎます‼︎

頬擦りしてもいいですか?

でも、話しているうちに家の中へと通され、コアラ美空はソファーへと降ろされていた。


「昨日ね、初めてカップケーキが成功したの! 帰って来たら食べようね?」

荷物を置き、昨日の夜遅くに初めて成功したカップケーキを冷蔵庫へしまう。


今日の日の為にと何度も挑戦したカップケーキ。

先日はプリンとの融合に失敗し、思い出したくない程大変な目に遭ったんだけど……。

プリンと混ぜるなんてバカな考えは捨て、普通のカップケーキに路線を修正。

数々の失敗を乗り越え、昨晩遅くにようやく人生初、カップケーキ作りに成功致しました‼︎

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