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想い人
第2章 私の想い人
「まだっ…足りないっ……満足出来ないっ」

身体を起こして透也に抱き着く。

さっきまでの意地悪な笑みから、フッと優しい笑みになる透也。

─────ドクンッ
ダメ……苦しい……心臓が爆ぜそう。
もう離れたくないっ‼︎


「んっ⁉︎ 」

勢い良く透也に飛びついて唇を重ねる。
勢いが付き過ぎて、透也を押し倒してた。

透也の頬を両手で包み、透也の唇にチュッチュッと音を立てて吸いつく。

苦笑いした透也の唇が開き、私は舌を滑り込ませる。
やり方なんてわかんない。
ただがむしゃらに舌を絡めた。


ぐるっと視界が回り、驚いて目を見開く。
私に覆い被さる透也の優しい瞳と寝室の天井が映り、身体が反転したのだと気付いた。


「美空…挿れるよ……?」

私が頷けば、蜜口から水音が響く。
私の蜜を纏う透也の熱く猛る欲情。

「あっ…んっ…」
透也の熱が私の蜜壺に収まっていく。

ゆっくりと蜜の道を押し広げ、小さな私の中は透也でいっぱいになる。

「あっ…透也っ…」
甘い声を上げる私の唇を、透也の唇が塞いだ。

蕩けるような甘いキス。
私はうっとりと瞳を閉じて透也に身を任せる。


「は…ぁっ……美空っ……」
唇を離した透也を見上げれば、眉根を寄せ切なげな視線を向けていた。

その妖艶な表情にキュッと下腹部が哭く。

「はぁっ…キツっ…んっ…‼︎」
透也の瞳がキツく閉じ、その額が私の胸につけられる。
透也のサラサラの髪が胸を擽り、私は身じろぎした。

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