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想い人
第4章 俺の想い人

「一緒に過ごしたかった! プレゼントなんていらないから、おめでとうって一言言って欲しかった!」
「……っ…ごめん……」
当たり前だ。
一緒に過ごす初めての誕生日なんだから。
美空がどれだけ楽しみにしてたか……俺の誕生日をあんなに大切にしてくれた美空を見ればわかる。
「蕾さんには言ったんでしょ?」
「は?」
「おめでとうって、誕生日当日にっ、蕾さんには言ったんでしょ⁈ 」
「……っ……」
何も言い返せない。
なんでよりによって美空と蕾さんが同じ誕生日で…しかも俺は蕾さんを優先しちゃったんだよ……。
「プレゼントだってしたんでしょ?」
「あれは……」
「もういいよ……」
俺の言葉を遮り、美空は俺に背中を向ける。
「美空……待てって……話を……っ」
バシッ
抱き締めた腕が振り払われる。
「ずっとずっと大好きだった蕾さんが透也を好きだって言ってくれたんだよ? 良かったじゃん⁉︎ お幸せにっ!」
「─────…っ」
「……っ…ごめん……」
当たり前だ。
一緒に過ごす初めての誕生日なんだから。
美空がどれだけ楽しみにしてたか……俺の誕生日をあんなに大切にしてくれた美空を見ればわかる。
「蕾さんには言ったんでしょ?」
「は?」
「おめでとうって、誕生日当日にっ、蕾さんには言ったんでしょ⁈ 」
「……っ……」
何も言い返せない。
なんでよりによって美空と蕾さんが同じ誕生日で…しかも俺は蕾さんを優先しちゃったんだよ……。
「プレゼントだってしたんでしょ?」
「あれは……」
「もういいよ……」
俺の言葉を遮り、美空は俺に背中を向ける。
「美空……待てって……話を……っ」
バシッ
抱き締めた腕が振り払われる。
「ずっとずっと大好きだった蕾さんが透也を好きだって言ってくれたんだよ? 良かったじゃん⁉︎ お幸せにっ!」
「─────…っ」

