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よっしーあいらんど
第1章 よっしーあいらんど
 よしおかりほ、よっしーをわたしは愛している。彼女の家だからの感情ではなくて、わたしはよっしーを愛していた。きれいな彼女を手ばなす、つまりもし引っ越しなんてしてしまったら、わたしはずっと泣き、悲嘆に暮れるだろう。それくらいわたしは、よっしーを愛していた。
 よっしーは芸能プロダクションに所属する女優のたまごで、だからか、最近人気が出てきて、帰宅時間が遅くなりがちだ。人気が出るのはうれしいが、よっしーとの時間が減るのはかなしい。ずっとよっしーといっしょにいたいのに。だけどそれがよっしーのためならとも思うのだ。
 よっしーがやり終えて、すっ裸で寝てしまう。彼女をくるむシーツにもわたしの神経、感覚はあり、彼女の汗のにおいや、よっしーの体液の味はわたしを刺激する。ずっと味わっていたい。よっしーをくるみながらわたしは思うのだ。わたしのものなのだ。わたしの中に住んでいるが、彼女はわたしのものなのだ。家として彼女を護る以上の感情にわたしはつつまれていく。
 そのときだ。
 チャイムが鳴った。
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