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「ここにはよく来るんですか?」
第5章 room 03 セックスフレンド

タカ
『そんな経験豊富な智恵さんに興味を持ってもらえて光栄だなぁ、何でもお答えするし、聞きたいことがあれば遠慮なくどうぞ』

ここで意地を張ったり、誇張するのはダメだ。等身大の俺を正直に出さないと、会ってくれたとして、そのあとガッカリさせる事になるかもしれない……

智恵
『よかったら、SNS交換してもらえませんか?その方が通話もできるので』

SNSの交換を女性からお願いされるとは思わなかった。でもコレは願ってもないチャンスだ

タカ
『喜んで交換させてもらいますよ』

この後、俺達はSNSでのやり取りにシフトした
今は仕事中なので、念の為、通話は後日する事にした
SNSで話をはじめてすぐに俺達は打ち解け合い、早々にお互いを『タカくん』『智ちゃん』と呼び合うようになった
智恵は現在、カード会社のコールセンターで働いていて、同世代の彼氏と遠距離恋愛中との事だった。彼氏と会えない事が寂しくて出会い系をはじめたのかと思いきや、出会い系はもっと以前から利用していたのだという
「私、SEXが好き過ぎて困っているくらいで、彼氏に隠れてセフレとヤリまくってるんです」
今現在、智恵には彼氏とは別に2人のセフレがいるらしい
「彼氏は一人だけ、でも、セフレは何人いても浮気にはならないでしょ?」
そもそも浮気はしているのだが、その事は棚に上げて、自分の「セフレ論」について、彼女は語った
セフレには恋愛の概念が最初から希薄である為、複数人存在しても裏切りや嫉妬に結びつきにくい。もし、そういう感情が出てきたら、セフレの関係をやめてしまえばいい。その為、連絡先の交換はいつでもブロックできるSNSのみだという。お互い、「最高に都合のいい関係」が、智恵のセフレに対する持論だという
俺はまだセフレを持った経験はないが、彼女の考え方には強く賛同できた。俺の思い描くセフレの形は、智恵のセフレの形と一致していると言って良かった

「俺達、いい関係になれたらいいね」
「そうやね、まずはSEXしてみなきゃね」

俺達は仕事の関係でなかなか会える日が調整出来ず、約2週間の間、毎日SNSでやり取りをした
そしてようやく、俺は愛逢村で2人目の出会いを果たすのだった……
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