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第9章 room 05 掲示板

少し考えよう……
そうだな……、たまには俺も書き込んでみようかな
江利香(23)の掲示板をスクロールして探し出し、タップする
彼女にとって84件目の書き込みだ。思えばこの愛逢村で、女性の掲示板に書き込むのって初めてだ
まぁ、相手にされないだろうけど、ちょっとだけ期待を込めて……

ニックネーム：タカ(33)
『過信するつもりはありませんが、上手と言われた事はあります。アレも大きいと言われるので、よかったらお返事下さい』

……こんな感じで書き込んでみるか
あくまで控えめだが、アピールもしておくことにしよう
彼女にしてみてば、その他大勢の1人という認識といった所だろうけど、たまにはこうやって書き込みするのも面白いかな。無視されるのがオチだろうけど……

ピコン♫

「江利香さんよりメッセージ」

ん？
書き込みじゃなくてメッセージ？
しかもこの名前は今書き込んだ……、まさか返事くれたって事か……？

画面の文字をタップしてメッセージを確認すると、確かに今書き込んだばかりの江利香からのメッセージが表示された

江利香
『タカさん、書き込みありがとうございます』

本当に返事が返ってきた……！
もしかして、83件全部こうやって相手しているとか……、いやいやそんな事してたら何時間掛かるかわからない……
とにかく話してみるか

タカ
『早速のお返事、ありがとうございます。正直、返事がもらえると思ってなかったので驚きです』

江利香
『実は、以前にタカさんの掲示板を見たことがあって、書き込みしようか迷っていた事があったんです』

そうだったのか
以前って事は、智恵と会うことになったあの時か。確かに江利香の掲示板を見たのはあの時だったはず
ってことは、ショウではなくタカで掲示板立ててたら来てくれてたのかもしれないな……

タカ
『少し前の事ですよね、それは嬉しいですね。てっきり既にいい相手が見つかっているのかと思いましたよ』

江利香
『何人かお会いしましたよ』

会っている＝SEXしたって認識でいいんだよな。それでもまだ掲示板を立ててるって事は……