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虐めてたのに沼まる。堕ちる。溺れる。
第1章 虐める。わたしはまだ…。
「何してんの? 早く立ってくれる? 先生に見られたらまるでわたしたちが虐めてるように見えるわよね?」

休憩時間、教室の端でわたしはこの子を虐める。

どうして……⁇ 決まってるじゃん。この子をいじめられるのはわたしだけ。わたしだけの。

「で……でも……もう直ぐで授業始まるよ……」

この子はわたしに対してビクビクして辞めてくれと言わんばかりの表情を浮かべる。


……んっ!……気持ち良すぎる……‼︎ 待ってたの…その表情‼︎ あぁ……最高……❤︎

キンコンカンコーン……授業の合図を示すチャイムが校内に流れる。一部の生徒はわたしたちの光景を横目に席に座る。他の生徒もわたしがこの子に対して行ってる行為は認知しているが、学園長の娘であるわたしを責める馬鹿な生徒は居ないわ。

ガラガラ……教室のドアが開く。そして、先生もわたしたちの光景を見るが、無視をする。

この豊穣学園は先生であってもわたしが優先され、わたしがルールで絶対であるのだ。

「白銀こころさん席に座ってくれる?」

先生はわたしの名前を呼んで席に座るよう指示をした。床に塞ぎ込むもう1人の生徒を無視して席に座る。
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