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望と三人の関係
第16章 告白
望達が卒業間近になった頃…

冬美は自分の体調がおかしいと気がついて…

…!!…これ…もしかして…

そう思いこっそりと産婦人科を受診して冬美の希望通り望の赤ちゃんが出来ている事を知った…

そしてそうなる事を望んでいてその為の用意もしてあった…三月末で退職することが決まっている…

そして今住んでいる部屋も引き払って実家に戻る…

親には好きな人の子供が出来た事と相手は言えないから1人で産みたいと何度も熱弁をして受け入れて貰った…

そして望達には絶対に気が付かれないよう退職理由は結婚を匂わせて実家に戻ると言う事にした…

冬美はその年の秋に元気な男の子を産んだ…望にそっくりに見える子を抱いて冬美は幸福感に浸って1人子育てを始めた頃…

母親「冬美…お客さんよ…」

子供をあやしていた冬美は…

冬美「はーい…」

そして玄関に行くと…

冬美「あれ?三上君?」

三上「よう!ちょっと時間ある?」

冬美「…ちょっと今は…」

母親「冬美行って来なさいよ、光希は私が見てるわよ…」

三上「!?」

冬美「えっ?うん…じゃあ…」

そう言って三上と歩いていると…

三上「なぁ…結婚したのか?」

冬美「えっ?あっ…してないよ?」

三上「でもさっき…」

冬美「…ああ…うん…私の子…1人で産んだの…相手には絶対言えない…嘘ついたから…」

そう言って少し寂しそうにしたが凄く幸せそうな顔に三上は見惚れる…

冬美「それで三上君…どうして私のところに?」

三上ははっと慌てて顔を前に向け頬をかいて…

三上「…あのさ…俺冬美が諦めきれなくてさ…」

冬美「!?…私…今…子持ちだよ?」

三上「…ああ…まぁ…めっちゃ焦った…結婚したと思ったからな…」

しかし守はそのショックをチャンスだと思った…

三上「その子も一緒でいいからさ…俺と結婚前提に付き合ってくれ!」

冬美「…前に言ったけど…あの子の父親…私今でも愛してるの…そんな女嫌でしょ?それに三上君のご両親…絶対反対するよ?」

三上「…そこは大丈夫…冬美もそのままでいいよ…纏めて好きだから…子供もちゃんと大事にするからさ…」

そう言われて冬美は困ってしまう…その日はすぐに返事は要らないからと言って三上は帰って行った…

三上「あっ…もし…考えてくれるなら…言わなきゃな…」

そう呟き…
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