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リヴァイ兵長は選べない人
第4章 罪作りな人
急に抜かれた衝撃で異物感が体内に残る。
生理的な涙でリヴァイの目は潤んでいた。
エレンは全て出し切ると満足そうな笑みを浮かべてリヴァイを見下ろした。
しかしその笑みはふっと消えて、俯きその場にエレンは座り込んだ。

「エレン…?」
「…めんなさい…」

ポタッポタッと下腹部に冷たい雫が落ちてくる。

「ごめんなさい…兵長…ごめんなさい…」
「エレン、手枷と足枷を外してくれ」

エレンはサイドテーブルに鍵を取りに行き、
泣きじゃくりながら枷を一つずつ外していった。

「ごめんなさい、ごめんなさい…ごめんなさい…」

タオルでリヴァイの腹部を拭う。その手を取りリヴァイはエレンを抱き寄せた。
エレンはギュウっとリヴァイに抱きついてずっと泣いて謝ってきた。

「兵長ごめんなさい…ごめんなさい…」
「もういいから泣くな、エレン」

この少年をこんなに思い詰めさせ、追い詰めて、狂わせたのは俺のせいだ。
そう思うとされた事に腹も立つわけが無く、ただエレンの頭を優しく撫でた。
エレンが泣き止むまで、リヴァイはエレンをずっと抱きしめていた。
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