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夜まで待てないっ!
第9章 真夏の珍事

22時を過ぎ、かなり酔っている珠喜は、学生風の男子の手を握ったまま、

デュエットをせがんでいる。


「麻未さん・・・私、ちょっと飲み過ぎたみたい・・・

先に部屋に戻るんで、あとよろしくね?」


優香が席を立ちながら、麻未の肩に手を置いて声を掛けた。


「あ、優香さん、お疲れ様、珍しいわね?優香さんが・・・」


優香は返事をせず、後姿から手を振って、バーを出て行った。


今回の旅のホテルの部屋割りは、2人ないし3人一部屋が割り当てられ、

麻未は優香と2人部屋となっていた。


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