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夜まで待てないっ!
第11章 雪の降る街
(私はもう、生きる資格さえないのかもしれない。
でも・・・冬真くんには・・・早く私の事なんか忘れて・・・
幸せに・・・なって・・・あぁっ・・・)
止めどもなく涙が溢れ、やがて慟哭となり、麻未は座り込んで立てなくなってしまう。
バッグからハンドタオルを出し、涙をぬぐったが、あとからあとから溢れ出す。
(ダメね私・・・このまま・・・体の中の全てが・・・
涙になって流れてしまえば・・・どんなにか楽でしょうね・・・)
ふらっと立ち上がり、元来た道を歩き出す。