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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第7章 恋紫陽花 其の参
 冬の夜、自分の腕の中で震えていたあの小さな娘が今や尾張藩のご簾中さまだ。妹のようにも我が子のようにも思い、可愛がったけれど、今は美空も手の届かない遠くに行ってしまった。一抹の淋しさはあっても、美空との別離は哀しい別れではない。惚れた男についてゆく晴れの門出であった。それが、せめてもの慰めではあった。
 とはいえ、永の別れとなることに変わりはない。美空が住む世界と、お民の住む世界は天と地ほどにも遠く隔たっている。あの娘と逢うことは未来永劫、ないだろう。
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