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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第8章 三つめの恋花 桜いかだ 其の壱
 弥助は気弱になる自分を叱咤しつつ、夜の道を歩いた。師走の風が身の傍を吹き抜け、身に滲みる。吐く息が白く、冷たい夜気に溶けていった。
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