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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第10章 桜いかだ 其の参
 弥助は心躍る未来が待つはずの自分が何故、そのような不吉なことを考えるのか判らなかった。花が落ちた衝撃で水面に映った琥珀の月も揺れて、消えた。
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