この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第10章 桜いかだ 其の参
「あんな男、最低!! これまでも嫌いだったけれど、今夜という今夜で、とことん愛想が尽きましたよ。あの生っ白い顔を思い出しただけで反吐が出そう」
厭そうに言うおれんに、弥助は笑おうとして、思わず頭の後ろが痛んだ。後頭部にズキンとほんの一瞬だが、厭な感じの痛みが走った。
しかし、痛みを感じたのは一度きりで、後は何も変わらない。手脚をそろそろと動かしてみても、よく動くし、とりあえず、どこにも大した怪我はしていないようだ。
厭そうに言うおれんに、弥助は笑おうとして、思わず頭の後ろが痛んだ。後頭部にズキンとほんの一瞬だが、厭な感じの痛みが走った。
しかし、痛みを感じたのは一度きりで、後は何も変わらない。手脚をそろそろと動かしてみても、よく動くし、とりあえず、どこにも大した怪我はしていないようだ。