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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第13章 山茶花~さざんか~ 其の参
乳首が男のぬるりとした唾液に濡れたのを意識したその時、千汐は無意識の中に男の身体を向こうへと押しやっていた。
「いやっ」
思わず叫び声を上げ顔を背けた千汐に、正次は憮然とした表情になった。
「一体、何だっていうんだ」
正次が再び千汐を押し倒そうとするのに、千汐は悲鳴を上げ、部屋の隅に逃げ込んだ。
「ヘン、初な素人女でもあるまいに、夜鷹風情が何を気取ってるんだ。おまけに、顔はお化けのようだしよ」