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茅子(かやこ)の恋
第3章 ラブホ
車は高速に乗り10分ほど走るとICを下りた。数軒のホテルが密集して並んでいる場所はふたりの生活圏から離れている。そしてこの場所は翔太がアパートを借りひとり暮らしになるまで何度か使っていた。翔太は一軒のホテルの敷地に車を入れると、周りを点検するようゆっくり走った。駐車中の車に見覚えがないのを確認すると、空いているスペースに停めた。

「知ってる車はないから…うん、大丈夫!」
翔太は独り言のように口に出した。いつものラブホテルでの習慣だが、茅子は少し淋しい気持ちになった。

「誰かにバレたら困る?」
茅子は笑顔を作り翔太の顔を見た。戸惑った顔に翔太の本心が見えた気がした。

「だって茅ちゃん、困るでしょ?」
「いいよ。だって独身だもん、バツイチ子持ちだけど」
シートベルトを外しながら、茅子は冗談めかして答えた。

「オレも大丈夫だよ、ピカピカの独身だもん」
翔太もシートベルトを外すと、ゆっくり茅子に覆い被さった。茅子は反射的に翔太の首に腕を回していた。キスを交わすと翔太が茅子の身体をまさぐった。茅子は翔太の固くなった股間に手を伸ばした。

「ねえ翔太、早く部屋に…」
「うん。で、今日は何でラブホ?」
ロングスカートに手を入れながら翔太が訊ねた。茅子は答えるより先に腰を浮かせた。黒いショーツが翔太の手でずり下ろされた。

「今日、思い切り声を出したい…」
「うちじゃ無理?」
茅子は隠すことなく本心を伝えた。翔太の学生向けのアパートは壁が薄く、隣の部屋のテレビが聞こえるほどだ。以前セックスの最中に壁を叩かれたことがある。茅子は翔太にアパートで抱かれるとき、いつも声を殺していた。

「うん、ゴメンね…だから翔太、早くぅ!」
「わかったよ、茅ちゃん」
翔太は手にした茅子の黒いTバッグを後ろの席に投げた。そして茅子のブラウスを脱がすとショーツとお揃いのブラを外した。少しだけ垂れ始めたEカップのおっぱいが露わになった。
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