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妻の下着が変わった時に
第5章 和夫
日曜 目覚めると少し出かけて来ると 
木曜から酩酊し帰宅して、余り陽子と話さない和夫を伺うように見る
妻に和夫は声を掛け

隼人のマンションの傍で電話を入れた 
隼人が出て家に居ると 電話の向こうで子供の声と奥さんだろうか
女性の声が聞こえ

今から逢いたいと言うと 判ったのか少し緊張した声で待ってると隼人が言って来た 
隼人のマンションの部屋は5階だった

リビングに座り少し引きつった顔で、暫くぶりと笑顔で挨拶を交わしてくる 
テーブルで向き合い

「何時から?」と和夫が聞いた 隼人が黙り下を向いた時 

奥さんがお茶をテーブルに置き、下がろうとするのを和夫は引き止め 
隼人にもう一度聞いた

 「すまない 2か月前から」 と隼人は頭を下げ答えた 

奥さんも判ったのか隼人の顔を見つめ 部屋に沈黙が流れ
和夫はロムをテーブルに置き 

「もう来ないで,これからの事,考えてから話すから」
マンションを後にした

部屋に戻り ソファーに座らず床に腰を下す 
明るい声でお帰りなさいと、陽子が近寄って来て

「何か飲む?」和夫を見ながら聞いて来た・・・

木曜から余り話さない 和夫を気に掛ける陽子の顔を見ながら 
隼人の処に言って来たと話すと 

陽子はテーブルの向こうに 項垂れ座り込んだ 
どうしたいの?と問いかけた時 

今までの暖かい家の中が


冷え冷えとした 

・・・・空間に変わって行ってしまった・・・・・ 
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