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第1章 プロローグ

あたしの初体験？！やだ、そんなの知りたいの？あなた、酔ってる？

もちろんあなたです…うん、そんなわけないよね。でも奥さんの初体験なんて、知りたいの？じゃあ、今夜だけ…ちゃんと忘れてくれる？ホントに？わかった…ホントに今夜だけだよ！もう、あたしの誕生日なのに…うん、あたしも酔ってる！だから、教えてあげる。

30歳の記念！なんてね…うん、今夜だけ心も裸になっちゃう！

うん…初体験は18才、大学1年生。それまで？高校生の頃、好きな人はいたよ。デートもしたけどエッチはしてない。ファーストキス？うん、した…だけどちゃんと処女、大学に入るまではね。ホントにキスだけ、身体を触られたこともない。真面目な人だったから、デートの帰りにキスしただけ。そう、ファーストキスは高校3年、17才だった。その人？同級生。でもすぐに自然消滅したの、受験でね。今どうしてるか？そんなのわかんないよ…再会したら？付き合うかも、なんてね。

初エッチの相手？同じ大学の先輩、4年生。きっかけは新歓コンパね。隣になって、仲良くなったの。彼？カッコよかった。短距離の選手で大学も体育会推薦。今？知らない。彼が卒業してそのまま別れちゃった。うん、ホントはあんまり思い出したくないの。初体験？ちょっとエッチだった。痛くなかった？ううん、気持ち良かった…。

あれはそう、新歓コンパの次の週だったかな。授業が終ってひとり歩いてたら、彼に声をかけられた。入学したばかりで、知り合いもまだ少ないから嬉しかった。それで彼にキャンパスを案内してもらったの。その後、ご飯に誘われて一緒に近くの居酒屋に行った。お酒も少し飲んで、ちょっと身体が熱くなった。お酒？新歓コンパ以来2回目。そう、未成年だから今なら捕まっちゃうね。あたし今でもお酒、弱いでしょ？甘いお酒をちょっと飲んだら楽しくなって、話が弾んだの。うん、その時もちょっと酔ってた…そしたら、お決まりの会話になったの。