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バカな男に私は夢中
第1章 回想

私は部屋に入り、鞄を置くとさっさと部屋着に着替えた。

成績表を手に持つ。

重たい体を引きずり、リビングに向かうと両親が待っていた。

「お帰りなさい百合。」

「ただいま ママ。今日は早かったのね。パパも。」

「うん、たまたまね。早く食べよう、お腹がすいた。」

笑顔で言う二人を見て私はすぐに席についた。

優しい両親。

成績が絡まなければ 理想な親なのかもしれないといつも思う。

(今は..あとででいいや..)

私は背中に隠した成績表をいすにサッとおいて、その上に座った。

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