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バカな男に私は夢中
第9章 初彼

「どっ、どうし....」
私が驚いて見上げると、ぎゅっと抱きしめられた。
「斎藤くん!ここ住宅街!」
彼の腕に手をかけて私がいうと、 より一層力が強くなった。
「く、ぐるじぃ....」
(首がしまるー!)
「ほやかて、予備校やと百合ちゃんいやがるし、カフェは無理やし..俺、百合ちゃん不足で死にそうや.. 」
そういうと顔を離して唇を近づけてきた。
唇を押し付けられ、顔がクイと上がる。
触れるだけのキス..最近ではいつものことだけど、それだけで何もかも初めての私は、未だにドキドキしてしまう。
前みたいに舌も入れてくることもなかった。
私は唇を離そうと身体をのけぞると、今日はガシッと頭をホールドされた。

