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バカな男に私は夢中
第9章 初彼

(手..繋がないのかな?)

さっきまで恥ずかしかったくせに、離れてしまうと冷たい手が空気を感じ、余計に寒く感じた。

そんなこといえるはずもなく、私たちはいつもの様に家の側で手を振り、ばいばい、といって別れた。

(..さっき変だったなぁ。)

そう思ったけど、

(いつも挙動が変だし)

と納得して家に入った。
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