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バカな男に私は夢中
第10章 欲望

「あと少しでセンター試験だ!国立狙いの奴らはここが勝負だからな!」

担任がそういうと最後のホームルームが終わった。(予備校には実際にあります。)
「今日で授業も終わりかいなぁ~やばいなぁ緊張するなぁ!」

斎藤が腕を抱えて震えながら言った。

「百合ちゃんは冬期講習うけるの?」

マキに聞かれ、私は首を振った。

「冬はずっと家にいるつもり。」

私がそういうと斎藤もマキも賢治も同時にえぇ!?と声を上げた。

「ほな百合ちゃんこっち来んのか!?」

「すごいね!私も見習わなきゃ!」

「なら今日で見納めだな。」

うなだれる斎藤に、驚くマキに微笑む賢治..

「あ、うん。」

(キャラ濃いなぁ..)

と思いながら、いつのまにか私はこの3人にすっかり溶け込んでいた。
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