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バカな男に私は夢中
第10章 欲望
「聞いてへんで!」
「ゆってないもん。」
さっきからムスッとしている斎藤に呆れてため息をついた。
手を繋ぐことにも抵抗感がなくなって、今では自然と繋がっていた。
「ほなゆってや!知らんかったわ今日で最後なんて....」
繋いだ手をぶんぶんふる。
さっきから何度も同じ繰り返し。
「だから、聞かれてないって言ったでしょ!」
私が強く言うと、しゅん..となった。
(きつかったかな?)
そう思ったけど仕方ない。
(斎藤くんも悪いし。)