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バカな男に私は夢中
第10章 欲望
「1日が長い。」
机に向かいながら私は呟いた。
(そういやずっと斎藤くんたちといたし..)
見てみると、勉強もあまりはかどっていなかった。
(うーん。これはやばい..)
最後の日からまだ3日しか経ってないのに。
案外私は斎藤が生活の一部になっていたのかもしれない。
コーヒーを淹れに下に降りていくと、母が台所に立っていた。
「あれ?ママ珍しいじゃん。」
私が言うと振り返った。
「あぁ百合。サエさんが寝込んじゃったみたいでね。昨日旦那さんから電話がきて。」
「そうなんだ。」
コーヒーを淹れながら私が答えると、言いにくそうに私に近づいてきた。
「あのね、百合。」
「ん?」