この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バカな男に私は夢中
第10章 欲望
「ほなまた来るときメールしてや?」
「うん。」
頷くと、周りをキョロキョロ見渡し出した。
「どうしたの?」
私が聞くと、よし!といって急にぎゅっと抱きしめられた。
「百合ちゃんを充電中....」
そう呟き私の首筋に鼻をうずめて息を吸いこむ。
「はあぁ..百合ちゃんほんまええ匂いや..瓶につめてずっと嗅いどきたい..」
変態発言に引きながらも、何だか可愛くて私もぎゅっと抱きしめ返した。
少ししてゆっくり離れると、チュッと軽くキスをしてばいばい、と手を振った。
最近前のようにしなくなった。
ばいばい、と返しながら少し寂しい。
(何がいけなかったんだろう..)
いつの間にか自分も斎藤を求めていた。