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バカな男に私は夢中
第10章 欲望

私は携帯を取り出し、斎藤のアドレスをスクロールした。

ー予備校いく。明日からー

それだけ打つと、勉強に取りかかった。

二時間ほどして

ピリリリリ

と携帯が鳴った。

(斎藤くんだ。)

「もしも..」

『百合ちゃん来るんか!』

「え、あぁうん。なんか一人だと集中できなくて..」

『やっほーい!』

『俊うっせーよ!』

後ろから賢治の声が聞こえた。

「賢治くんたちも今いるの?」

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