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バカな男に私は夢中
第10章 欲望

『おう!今休憩中やで!』

賑やかな声が聞こえて顔が緩む。

「そうなんだ。..じゃあそゆことだから。」

私が切ろうとすると慌てて斎藤が止める。
『ま、待ってや!そんな早よに切らんかて』

「要件は伝えたし。」

『さ、寂しいで百合ちゃん..久々やのに!..あ、何で明日からなん?今日は?』

「明日から家族が家にいなくて、ずっと一人じゃ心細く..はないけど何となく。」

『....』

「斎藤くん?」

『な、ななな何でもない!家、一人は、寂しい、なぁ!いつでも遊びにいったるで!ははは..』

慌てる斎藤を不思議に思いながら、私は思いついた。

「ん?じゃあ来る?ご飯一緒に食べればいいじゃない。勉強もできるし。マキちゃんと賢治くんも来れば?」

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