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バカな男に私は夢中
第12章 前進

ゆっくり身体を離すと、にっこり笑った。

「もう13時やしお昼ご飯、外に食べにいこか!ついでに町散策しよや!」

「うん!」

私たちは用意をすると、旅館を出て町に出た。



「..うわあ..おいしそう。」

「ほんまやなぁ!」

部屋に帰った私たちは並んだ豪華な食事に感嘆した。

「これ何やろ?」

「鯛?わかんないけど美味しい!」

「これ..もしやキャビヤちゃうか!?」

「バカね、それ山椒でしょ?」

二人で興奮しながら食べる。

楽しそうに話したり、笑ったりする斎藤の姿に胸がドキドキする。

「百合ちゃん楽しい?」

「うん、斎藤くんは?」

「俺も!百合ちゃんが一緒やったら何でも楽しいわ!」

(ずっとこの時間が続けばいいのに。)

笑う斎藤を見ながら、この限られた時間がとても大切に思えた。
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